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春にこちらへ来て夏、秋そしてもうすぐ冬が終わりを告げ始めています。こんなにも季節を感じる1年は初めての事です。
先日パリから電車で1時間弱シャルトルの近く、エキュブレ(Ecuble)という小さな村にある知り合いの家へ滞在してきました。村の入り口には大きな十字架、そして村の中心には教会。そして村の中を歩くと現在も使われている石作りの古い建物が沢山あり、まるで時代が遡ったかの様な錯覚に陥ります。そして村の外には広大な田園風景と大きな空。とても静かで印象的な所でした。何世代にも渡る人々の生活がここで営まれてきており、それはまさに過去の物ではなく、過去から現在へ今も続いている生活、そんな時間の重みを感じずにはいれませんでした。 虹を渡ってこの町へ降り立ちました。昨年の4月の事です。そしてそれから1年という時間が過ぎ去ろうとしています。そんなある嵐の翌日に、大きな虹が架かっていました。「ああ旅も終わりなのだ」と思うと同時に、新たな橋が架けられたのだと思う大変印象的な出来事でした。 最後になりましたが、こんなにもすばらしい体験が出来るのも、大村先生を始めとする女子美の皆様のお陰なのだとつくづく思います。残りわずかとなった滞在期間ですが、出来る限り沢山の物を見て吸収していきたいと思っています。本当にどうも有り難うございました。
*今回でいしばしめぐみさんのご担当は最終回となります。 |